【症状と原因】
9月に入り残暑厳しい朝、調子が悪いときにたまに来院される80代女性からお電話が来ました。
「朝起きたら首が回らないのよ!ベットから起きるのもひとりじゃ出来ないの!先生助けて…なんとかなりますか?」と悲痛な声での電話があり、来院されました。
夏場朝起きた時の筋肉の強張りでまず考えられるのが発汗による電解質不足と、クーラーによる冷やし過ぎが考えられます。
問診をしてみると確かにそれらの原因も思い当たりますが、80代半ばの御高齢ということもあり突背(猫背)が目立ちます。
【施術】
自分はとある経験から、患者さんが必要以上に症状を恐れすぎている場合がありますので、まずは安心させてあげる事を心がけます。
動かない状態の首周り自体には触れずに突背が目立つ背部を中心に静かに軽擦を行う。
動きが出てきたら自分で仰向けになっていただき、肩甲骨を動かす自動運動を中心に軽く他動運動を加える。
最後に首筋にキネシオテーピングを3本貼りました。
来院1回目で軽減したものの、翌日再び痛みが発生で2回目の施術。
3回目の来院時にはほぼ痛みが無くなり治癒と致しました。