わたくしは高校卒業と同時に、少年時代から尊敬し憧れの存在であった極真空手の創始者である大山倍達総裁の内弟子となり、極真会館総本部にて空手の修行をしました。極真空手の内弟子生活の中で、活法と言われる授業があり、手技療法と始めて出会いました。
当時はまさか自分が治療家になるとは夢にも思わなかったので、実技は楽しく受けるものの、毎日の稽古や雑用で疲れてしまった身体には、座学の授業は睡眠時間同然でした。そんな中、10年近く選手として全日本大会をはじめとする各種大会へ毎年出場する中で、ある朝起きるに起きられない程の腰痛に・・・ようやく立ち上がるものの一歩踏み出すのも辛く、腰の骨が砕けたのではないかと思う程の激痛・・・これは整形外科だ・・
車を運転しようにもアクセルも踏めず、タクシー呼んでみたものの整形外科がことごとくお休みで、仕方なしにとある接骨院(整骨院)へ飛び込みました。
そこの先生が、少しも慌てず「ああ〜これは全然大丈夫だよ」と、施術していただくと、先ほどの痛みが嘘のように和らぎ、楽に歩く事が出来ました。
しかも痛め止めも薬も全く処方されず、その時は固定すらされなかったと記憶しております。
こういう技が出来るなんて柔道整復師って凄いなぁ!と感動したのが施術家への憧れの第一歩でした。
当時、私はまだ空手の現役選手であると同時に、現在も【極真会館千葉県南支部ちはら台道場】の責任者も務めさせて頂いております。
まずは自分が腰痛の時に治して頂いた、接骨院の先生の技と、若い頃に学んだ活法の授業を思い出して、腰痛に悩む空手の生徒達を道場の片隅で無料で施術しておりました。
つぎつぎ症状が改善する生徒を見ていて面白かったのもあり、趣味のひとつになっていました(笑)
ある日腰痛に悩んでいた生徒のひとりが「先生!凄い!自分の腰痛なおりましたよ!これだけの技術あるのに何故接骨院開かないのですか?」と言われ、本格的に柔道整復師の国家資格を取得しようと思い、晴れて国家試験に合格致しました。
勤務柔道整復師として、何件かの接骨院で勤務させて頂きましたが、中にはどんな疾患であっても【保険適用→ただ揉むだけ→電気療法】という酷い院もありました。
こんな程度のものなのか・・・
俺の中での柔道整復師って、みんな武術(武道)をやっていて、その技の応用を施術に使っている人達・・・
そう思っておりました。
そんな中、私は空手の稽古が原因で左膝の前十字靭帯と内側靭帯を痛めてしまいました。
自分なりにケアしたもののどうも良くならず、当時勤務していた整骨院の院長に相談すると、なんと揉んできた(苦笑)
さすがにこれは無いだろう(後日その整骨院は退職しました)と、とある有名な整形外科へ行ってMRIで確定診断してみると前十字靭帯と内側靭帯の部分断裂2度損傷との事でした。
整形外科の先生からは「最初は固定して数ヶ月安静にしておけば治るよ」と言われました。
数ヶ月後完治と言われ、運動しても痛み出すし、普通に歩いていても違和感がある。
もう一度、その整形外科に行き診断してもらっても異常なし。
セカンドオピニオンで、これも有名なスポーツ整形外科の先生に見ていただいても、MRI画像の結果異常なし。
「画像診断では異常無いです。だから大丈夫ですよ!」と湿布処方されて終わりなのです。
でも痛いし、ある日どうしても我慢が出来なくなり、達人のうわさを聞く、同じ柔道整復師として整骨院を営む某先生のもとへ意を決して連絡を致しました。
その先生の院は、代々江戸時代から続く施術家の家系であり、先生の元には噂を聞いた悩める患者さん達が、毎日のように全国から集まります。
私は「先生のお噂をかねがねお聞きしておりました。
自分、実は同業者で柔道整復師なのですが、それでも診療をしていただく事は可能でしょうか・・・」
という内容で連絡をさせていただきました。
すると先生は「大丈夫です。いつでもいらしてください!」
と快く引き受けて頂きました。
そして、後日その先生の施術を受ける事になりました。
整形外科や、いままで自分が受けて来た接骨院や鍼灸マッサージ院などでは体験した事の無い、まさに【患者さんの痛みを根本から確実に取り除く】施術で、一回目の施術で魔法をかけられたように、
一気に痛みが取れました。
【凄い!これが本物の施術家の姿だ!】
このように思い、自分の施術に対する観念が一気に変わりました。
自分もこの先生のように、【患者さん達の痛みを取り除き、本当の意味で世の中に必要とされる施術家】になりたい!
このような思いから、いままで学んできた施術を生かしつつ、施術に、対する認識を再構築致しました。
ちなみに自分を、膝の痛みから救って頂いたこの先生からは、現在も仲間内での勉強会を通したり、困った時には質問させていただいたり、色々とご指導ご鞭撻を頂いております。
元々両親を施術するべく、田舎の実家近くにて開業した整骨院ではありますが、その根底には
【自分を育てて頂いた両親への恩返し】
【子供の頃に遊んだ地元への恩返し】
【自分の生きる軸となっている武道(殺法)に対して施術(活法)をもって還元するという恩返し】
【自分と縁のある全ての人々に対しての恩返し】
このような気持ちがございます。
わざわざ遠いところから、【困って頼って来る患者さんたちを見捨てる事なく】自分に出来る限りの力をもって施術にあたらせて頂く所存です。
■医療系資格
- 柔道整復師国家資格
- 健康運動指導士
- 健康運動実践指導者
■武道経験
- 極真空手参段(1996年・全日本軽量級ベスト8)
- 剣道初段
- 柔道初段
- 北条流剣術
■趣味
- 映画鑑賞
- 格闘技観戦
- 野球観戦
- 模型作り ・サーフィン(まだ始めたばかりだからド素人~_~;)